
4月5日、搬入へ向けて出発しようとしましたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を考えると、東京から京都への移動は、多大なるリスクが有ると判断し、個展中止を決定しました。
もし、このブログで多少なりとも興味を持って頂いた方がいたとしたら、大変申し訳ないことです。
お詫び申し上げるとともに、どうぞご自愛なさってお過ごし下さい。
2020年4月7日。
はじめまして。シマナリです。
実は、私 彫刻を作っています。
突然ですが 4月7日から京都のギャラリーマロニエで個展を開きます。
是非お越しください。
「突然そんなことを言われても」
そうですよね。では、少し説明させていださい。
まずは、どんな作品を展示するか。
木彫です。人の大きさほどの作品から てのひらにのる小さな作品まで やく20点の作品を展示します。
今回の個展のテーマは「生き物」です。
作品はどれも生き物のような形をしています。人物のようでもあり、動物のようでもあり あるいは昆虫や細胞のように見えるかも知れません。
それらの形は 一本の木で彫られています。木ですから 表面には当然木目が現れていて 形にあわせて木目はさまざまに変化します。そして木目は 生き物の形を更に有機的に見せてくれます。
特に今回の作品は 脳みその表情が特徴です。人間の脳の写真を見たことがあるでしょ。白い絹ごし豆腐のかたまりの中に 幾つものグネグネとした皺が入っているあれです。あの脳みそのようなグネグネとしたミミズがのたうったような表情が作品のあちらこちらに彫りこまれています。
どうですか?興味が沸きましたか? それとも脳みそと聞いて気持ち悪くなってしまいましたか?
ところで 美術家としての私は、まだまったく世界的に知名度がありません。だから「展覧会をひらきます」といってDMを配ったぐらいでは、なかなか人は来てくれません。
良い作品を作れば、自然に知名度が上がる。
才能がないんじゃないの?
ごもっとも。全くその通り!
けれど才能があるだけでは人は来てくれませんよね。
作品の善し悪しは、共感が得られるか得られないか。
共感とは、人の感情です。
ですから多くの人に見てもらうこと以外に、
知名度を上げる方法はないのではないだろうか。
共感を得る方法はいろいろあると思いますが、
私の場合、「ヘタな鉄砲でも数撃つ。」これです。
その鉄砲玉の一つ目が、5年前から始めた日本巡回展です。
「日本巡回」というと聞こえはいいのですが、実は、1年に1回東京と京都で個展を開きます。
知名度ゼロの私に個展を企画してくれる画廊は 今のところまだありません。
ですから 全て自腹の個展を1年に2回開くのは、清水の舞台から飛び降りて、そのまま天国へ行くぐらいの覚悟です。
でも思ったんです。どんなに売れているミュージシャンだって、アルバムを作ったら 全国ツアーをやって、日本中に曲を聴かせて歩くでしょ。わたしのような無名のアーチストなら 自分で会場を探して 自腹で展覧会をするのは当然なんです。
でもひとりでも多くの人に作品を見てもらい 私の作品に共感してくれる人に出会えたら それこそが大きな成果といえるのです。
鉄砲玉の2つ目は、「発信」です。ブログです。
実は10年前からホームページを作って自分の制作や展覧会の告知をしています。
しかしそのホームページの閲覧数が 月20回なんです。
これじゃあ、発信ではなく、発禁です。
この発禁状態のHPが 一体どうすればPV10000回のHPに生まれ変われるのか? webにど素人の私にはさっぱりです。このHPをあれこれいじるより いっそ新しいものを作ろう。
そこで意を決してはじめた次なる一手。このブログです。
SEO対策をして集客力を高めて ついでに米も珈琲も売れるものはなんでも売ってしまえ。
そう思って始めたのはいいのですが、さば?どめいん?わーどぷれす? まるで未知との遭遇。
けれど便利な時代になりました。分からなければ 検索検索森田健作。
意味不明な言葉も ネット検索すれば 自分に合った答えが見つかります。そして何とか今回の初投稿に漕ぎ着くことができました。
ブログPV10000への道程は まだまだ遠いですが とにかく続けます。
そこでもう一度書かせて下さい。
4月7日から12日まで 京都のギャラリーマロニエに 私の作品「生き物」たちが出現します。
このブログを読んで 興味を持たれたあなたが、京都の河原町通りのギャラリーマロニエの階段を上って4階の会場にその足を運ばれることを心より祈っています。
会場でお目にかかりましょう。
さて、ここまで読んでいただいて、
「ああ、美術の話ね。私 興味ないわ。」
「美術か?わからないんだよな。」
そう思われた方へ。ぜひ続きを読んで下さい。
美術といえば、美術館があります。
でも 私がお勧めしたいのは美術館ではなくて、街のギャラリーや画廊です。
画廊やギャラリーは、基本的に無料です。
一見 敷居が高くて入りにくそうですが
そこは、初めて入る居酒屋とおなじように、ちょっと勇気を出して暖簾をくぐってみて下さい。
居酒屋では、店員さんが 席に案内してくれて、お手ふきをわたしてくれて 注文を取ってくれますが、画廊では、挨拶ぐらいで 後はほとんど無言です。
だからあなたも画廊に入ったら 何も喋らなくても大丈夫。
ただ、作品を見るだけで良いのです。なにも買わなくても大丈夫。
基本的に 画廊は 作品を見る場所です。画廊とはそういうところです。
だから、作品が理解できなくてもOK。意味不明でもOK。
ただすこし頭の中で考えることを止めて 目の前の作品を好きか? 嫌いか? ご自身に問いかけてみて下さい。
もし、好きなら、もう少し作品を見て下さい。
もし、嫌いなら 黙って立ち去っても全く問題ありません。
画廊は、居酒屋やスナックと同じです。
気に入ればまた行ってください。そこが気に入らなければ他へ行きましょ。
何回か足を運べば、もうドアを開けることが平気になります。
そうすればしめたもの。あなたの好きを探してください。
画廊は 自分の好きを探しに行く場所なんです。
どうですか?ちょっと興味をもってもらえました?
余談ですが、今やグローバル企業のビジネスエリートは、直感と感性を鍛える為に画廊やギャラリーを巡っているとか?
これまで 美術に関心のなかったあなたの最初の酒の肴になりたいと思い 後半の文章を書かせていただきました。
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