美味しいコーヒーの淹れ方 それは、コーノ式かなざわ珈琲 この淹れ方を知ったあなたは、もう元には戻れない。

美味しいコーヒーの淹れ方
Photo by Mike Kenneally on Unsplash

コロナ渦で 今 世界中の都市に住む人々が 家にいることを余儀なくされています。
そのような生活の中で、いろいろなストレスにさいなまれている方も多いことでしょう。
そこで ストレスの多いこんな時代だからこそ、是非試してもらいたい珈琲の淹れ方があります

その淹れ方とは「コーノ式かなざわ珈琲」です。

コーヒーの入れ方には、ペーパードリップ、ネルドリップ、サイフォンなどいろんな方法がありますが、コーノ式かなざわ珈琲は、ペーパードリップです。
「なんだ、それならいつも、レギュラーコーヒーを落として飲んでるけど、十分おいしいよ。」
という方は、淹れ方を変えるだけで 世界が一変することを体験できます。

「私、珈琲は苦手なの。胃がむかむかして少ししか飲めない。」
そんな方にもぜひ、一口飲んでみてもらいたい。
この淹れ方は、すっきりと透明感のある、澄んだ味わいの珈琲が入ります。

早い話が、この書籍を買って読んで、道具を揃えて 書いてある通りに淹れてみれば済む話ですが
「ええ?コーヒー1杯にわざわざ本を買ってまで 淹れようとは思わないわ。
ちょっと説明してくれればいいじゃない。」
そんな方の為に 僭越ながら 著者の金澤様に代わって私が説明させて頂きます。

準備するもの

  • コーノ式名門フィルター2人用
  • 円錐ペーパーフィルター2人用
  • コーヒー豆 22g〜24g
  • ドリップポット(コーヒーケトル)
  • メジャーカップ

コーノ式名門フィルター

ペーパーフィルターをセットするドリッパーには、カリタ、ハリオなどがありますが、
コーノ式かなざわ珈琲は、コーノ式名門フィルター2人用を使用します。
「コーノ式名門フィルター」は、珈琲サイフォン株式会社が製造販売しています。

カリタドリッパーは台形の形をしています。
コーノとハリオは円錐形です。
カリタとコーノは、形が違うので間違えることはありませんが、
コーノとハリオを間違えないようにして下さい。

ホームセンターやスーパーに必ず置いてあるのは、カリタ。その次がハリオ。
ホームセンターやスーパーにまず置いていないのが コーノです。

「円錐形だから、これでいいや。」といって ハリオを準備しないで下さいね。
コーノ式は、自家焙煎のお店、ネット通販、
または、珈琲サイフォン株式会社のwebショップで買って下さい。

ペーパーフィルター

ペーパーフィルターは円錐形の1〜2人用を使用します。
ハリオのv60用ペーパーフィルターは コーノ式で使用できます。
もちろん逆もOKです。
カリタの台形フィルターは使用できません。

まずは、いつもお飲みになっている豆で淹れて下さい。
まさに、味の違いを感じて頂けると思います。
豆は、中挽きで22g〜24g用意します。
22gでは、軽めの味に
24gでは、濃いめの味に仕上がります。

分量は、キッチンスケールで計って用意します。
できれば、焙煎して2〜3日の豆をミルで挽いたものをお使い頂くと、お湯を落とした時の変化がしっかりと分かります。

美味しさを求めたら、切りがありません。
取りあえず、今飲んでいらっしゃる豆で味の違いを確認して下さい。。

ドリップポット

コーノ式かなざわ珈琲にとって ドリップポットは、2番目に大切な役割を果たします。
もちろん1番目は、「コーノ式名門フィルター」です。
著者の金澤さんが使っているケトルが動画で紹介されています。
コーノ式かなざわ珈琲に掲載されているドリップポットの通販

コーノ式かなざわ珈琲では、お湯を点滴でコーヒー豆の上に落とす必要があります。
そのため、お湯を注ぐポットの注ぎ口はなるべく細口である必要があります。

量販店で売っているコーヒーケトルでは、ダメか?

ホームセンターで買ってきたケトルの口を変形させる

最初は、近くのホームセンターでコーヒーケトルを買ってきて、それで淹れました。
金澤さんも本に書いています。「ペンチや万力で・・・」
私も、買ってきたケトルの注ぎ口の先端を 縦にへしゃげて口を細くしました。
先ずは、それでやってみましょう。
ある程度の点滴でお湯を落とすことはできます。

最初は、それで良かったのです。
でもどうも、コーヒーを淹れる度に こんなことを考えるようになっていたのです。
「ひょっとしたら、点滴だったら もっと美味しいのかも」
私は、コーノ式かなざわ珈琲を知ってしまった瞬間から 
珈琲道楽という底知れぬ穴に落ちていたのです。
その思いは 日増しに強くなり、
知らず知らずのうちに ネットで検索をくり返すようになり、ついに。

私の愛用しているタカヒロの雫500cc


タカヒロの雫500ccを買ってしまいました。
私は、1杯ずつ珈琲を淹れるので 1リットルもお湯を使いません。
ですから500ccで十分です。
本にも書いてありますが、1杯分で使用するお湯の量は 300ccです。
そして 軽い方が 断然操作性が良いです。

ポタ ポタ ポタ ポタ

ポタポタポタポタ、

ポッポッポッポッポッ

ポーーーーーーー

雫の場合、注ぎ口の先が細いので普通に注いでも「ぽーーーーー」です。
なので ちょっと傾きを調整するだけで ポタポタを会得することができます。

メジャーカップと かなざわ珈琲の作り方

珈琲液の抽出量を確認擦るため、「かなざわ式」では、メジャーカップを使っています。
メジャーカップであれば、なんでもかまいませんが、私はパイレックスを使っています。
『かなざわ式』で見るべき目盛りは1/3、2/3、1CUP。
標準的なコーヒーは1人あたり110cc〜120ccですが、
『かなざわ式』では、1人あたり100ccとします。
つまり、2人で200ccということになります。
珈琲液は、1/3だけ必要になるので、珈琲液の抽出量は、
2人分 1/3の目盛り

引用 金澤政幸著 コーノ式かなざわ珈琲
パイレックスの250ccメジャーカップ

上の引用文にもある通り、コーノ式かなざわ珈琲では、メジャーカップでコーヒーを溜めます。
パイレックスの250ccメジャーカップは、
コーノ式名門フィルターを乗せるのに丁度よい口の広さになっています。
cc目盛りとカップ目盛り以外の目盛りは不要ですが 市販のメジャーカップの中では、軽さ、持ったときの感触など、いろんな点で使いやすいメジャーカップの一つです。
使い方は、
このカップの上に名門フィルターを乗せ、
コーヒーを抽出します。
1/3目盛りで抽出を止め
お湯を1cup目盛りまで注ぎ
200ccのコーヒーを作ります。

最初は、お湯で割ることに抵抗があると思います。
しかし、まずは、お試しあれ。
雑味のない、コーヒーの美味しさだけを味わうことができます。
そして 1回で淹れた2人分200ccのコーヒーも 
ひとりで飲めてしまえるほどの美味しさです。

コーヒーを淹れる

お湯を沸かし、フィルターにペーパーをセットして、豆を入れて表面を均し、

  • 準備 
    お湯を沸かす
    ペーパーをセットする。
    豆を入れて、均して 窪みを作る。
  • スタート 2〜3秒 ゆっくりお湯を注ぐ。
  • 蒸らし 15秒 ゆっくり待つ。
  • ポタ ポタ ポタ 
  • 中間地点 円を広げて 全部にお湯を落とす。 
  • フィニッシュ 1/3の目盛りが来たら 潔く フィルターを移す。

準備

ペーパーフィルターの接着部分で折って 
円錐を広げて フィルターにセットする。




コーヒー豆を入れて 豆を平らに均す




真ん中にキスチョコぐらいの大きさの窪みを作る。

本では、ティースプーンで行っていましたが、もっと素早く作業したいと思い、
道具を作りました。

豆が平らになって 真ん中にキスチョコぐらいの大きさの窪みが簡単にできる。




下が5cmの円板、上にビー玉の大きさの玉が付いたこの道具。
これをなんと呼べばいいか?
ドリッパープレス? 豆レーキ? クボミメーカー?
一瞬にして 豆を平らに均して クボミが作れます。
とても便利です。 是非お問い合わせ下さい。



沸騰したお湯を一旦 コーヒーサーバーに移す。


サーバーのお湯を直ぐに ドリップポットに移すと、ほぼ85度〜90度のお湯になります。

さあ、準備完了。

スタート クボミに2〜3秒 そっとお湯を落とす。

ドリップポットの注ぎ口を なるべく低く 
コーヒー豆のクボミに近づけて 
ポーーーーーーーという感じで(点滴にならなくても良い) 
約2秒から3秒 お湯を置くようにそっと注ぐ。

するとクボミがムクムクと 饅頭のような膨らみができる。
それは、新鮮な豆も場合。

袋入りレギュラーコーヒーや、焙煎してから日数の経った豆は、
膨らみが少ないか ほとんど膨らみません。

蒸らし 

豆の状態によって膨らみ方はさまざまですが、10〜15秒じっと待ちます。







ポタポタ

ポタ、ポタ、ポタ、ポタ、
さっきお湯を注いだ中心に向かって 点滴を落とします。

新鮮な豆は ぐんぐん大きな膨らみになります。
そして膨らみの中心から 茶色い泡が湧いてきます。

膨らみのない豆の場合は、じんわりと中心から泡が出てきます。

ひたすら 中心に向かって ポタ、ポタ、ポタ、ポタ。

最初の1滴が落ちる

最初の1滴が カップに ポタッと落ちます。

落とす場所を500円硬貨の大きさに広げて、ポタ、ポタ、ポタ、ポタ、

カップの中に 落とした点滴と同じリズムで 珈琲液が ポタ、ポタ、ポタ、ポタと 落ちていきます。

新鮮な豆は、膨らみが スフレのように更に大きくなります。
その膨らみが 縮まないように ポタ、ポタ、ポタ、ポタを続ける。

中間地点

目標の1/3目盛りまで あと半分になってきたら、
落とす範囲を更に広げて ポタ、ポタ、ポタ、ポタ。

大きく膨らんで 場所によって、お湯に触れていない場所が
できることがあります。
その場所に お湯を落として、豆全体がお湯に触れるように心がけます。

膨らまない豆の場合も 外周のペーパーに接する付近まで お湯を落とします。
範囲を広げて お湯を落とすとき、
ペーパーに直接お湯を落とさないように気をつけます。 

フィニッシュ

目標の1/3の目盛りが 近づいて来たら、
ポーーーーーーっと のの字を描くように お湯を注ぎます。

途中で 落とすお湯の量が減ると、泡が豆の中に落ちてしまいます。
泡は、雑味を含んでいます。
途中で落とすお湯の量が減ったり、止めてしまうと 泡の雑味が落ちてしまいます。
泡がいつも豆の上にある状態を保ちながら ポタ、ポタを続けます。
大きく膨らんだ状態の場合、その膨らみが縮まないようにします。

珈琲液が 1/3目盛りに来たら、メジャーカップからフィルターを外します。





メジャーカップに 1カップまでお湯を注いで 「コーノ式かなざわ珈琲」のできあがり。

これを ティーカップ2杯に 分けてもよし。
大きめのカップで 独り占めでもよし。


コーノ式かなざわ珈琲の味のひみつ

ネルドリップで淹れたコーヒーを飲んだことが ありますか?
濃厚な味わいなのに えぐみを感じない。
喉や下を指すような刺激がなく、透き通った味わい。

コーノ式かなざわ珈琲は、まさにネルドリップで淹れたえぐみのない味わいです。
円錐フィルターの中で お湯がコーヒー豆の中を上から下へ通過しながら 
豆の旨みだけを 抽出しながら落ちていく。

点滴で ポタ、ポタ、ポタ、ポタッと上から下への流れだけで コーヒー豆を通過させる。
豆の中で滞ったり、横方向や 逆流などの対流を起こさせないことが 旨さだけを抽出させるポイントです。

そして最初に抽出される旨みだけを落とし、その後から出てくるえぐみを落とさない。
つまり、1/3目盛り以上抽出しない理由が ここにあります。

試しに 1/3目盛りで外したフィルターから落ちた抽出液を味見してみて下さい。
味の違いを感じることができます。

味は 味わう人の好みが大きく関わる感覚なので、絶対とはいえませんが、
私が 「コーノ式かなざわ珈琲」を読んで、実際にコーヒーを淹れて 感じたことを
ここに まとめてみました。

コーヒーの味わい飽きてしまったり、もっと美味しさを求めていらっしゃる方、
コーヒーが好きだけれどあまり飲めない方、

ステイホームなひとときに 是非 コーノ式かなざわ珈琲をお試し下さい。

参照

コーノ式かなざわ珈琲

珈琲サイフォン株式会社

カリタプラスチック製珈琲ドリッパー

ハリオV60透過ドリッパー01クリア

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